《視点》スポーツビジネス

2019/08/07 06:23 更新


 今年のNBA(全米プロバスケットボール協会)のドラフトで日本の八村塁選手が9位指名され、ワシントン・ウィザーズへの入団が決まった。日本人選手がドラフト入団するのは初めてのことで、普段、バスケを取り上げる機会が少ない日本のニュースでも大きく報じられている。

 NBAは、今や完全にグローバルビジネスだ。日本で米国のプロスポーツといえば野球のメジャーリーグがなじみ深いが、世界規模という点ではNBAが断トツだ。試合は世界各国で放映され、時には海外で試合やイベントを行うなどファン獲得に余念がない。八村選手のような優秀な人材を絶えず世界から呼び込む仕組みが出来ており、欧州、南米、豪州、アフリカの選手らが現役で活躍している。

 これはウェアやシューズビジネスにも大きく関わっている。有名選手とのスポンサー契約はナイキ、アディダスといったメジャーブランドだけでなく、最近は匹克(ピーク)、安踏(アンタ)といった中国ブランドが食い込んできた。エンターテインメントとして楽しむのはもちろん、スポーツビジネスを観察する場としてもNBAに注目だ。

(恵)



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