《視点》不要不急

2018/12/18 06:23 更新


 今年の漢字は「災」に決まったが、自分で選ぶとしても同じだと思っていた。今年は例年になく台風や豪雨、地震など大規模な災害が多かったように思う。自分自身もこれまでになく、何度も出張が中止になったり、仕事がキャンセルされる事態が起きた。

 今年は災害に備えて鉄道などの計画運休も広がり、「事前に準備ができる」とおおむね評価されたようだ。ただ社会インフラとしての責任や告知方法、経済的損失など課題も指摘された。

 ファッション商品の販売も災害によって大きな影響を受けた。店舗の休業のほか「衣料品のような不要不急の物を買わない」と言われ、災害の前後に売上高が急減した。大手小売業では「災害の予想だけでも今年は外出を控える人が多かった」とみる。

 ちなみに「災」の漢字は04年にも選ばれている。その年も「台風、地震、豪雨、猛暑などの相次ぐ天災」と今年と同じような理由が挙げられている。来年はどんな年になるのか。不要不急の物でも買い物を楽しめるような余裕のある年になってほしいものだ。

(茂)



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