《視点》ECでも当たり前

2018/11/08 06:23 更新


 ECでも試着ができる、試着ができて当たり前だという価値観が消費者に浸透していきそうだ。

 アマゾンは10月、プライム会員向けの新サービス「プライム・ワードローブ」を開始した。プライム会員はアマゾンで販売しているレディス、メンズ、キッズの衣料品のほか、靴やバッグ、腕時計やジュエリーなど3~8点を自宅に取り寄せて、試着して欲しいと思った商品だけを購入できるようになった。試着期間は商品到着後7日間で、気に入らなかった商品は無料で返品できる。

 自宅で試着できることによって、わざわざ店に行く面倒が解消されるだけでなく、客はクローゼットにある様々な手持ちの服とのコーディネートを試すことができる。「おしゃれな店に着ていく服がない」「店で試着してしまうと購入しないと気まずい」と、実店舗での買い物に不安を抱いていたり、控えめな人にもありがたいサービスでもある。

 もちろん、店頭の販売員によるコーディネートや着こなしの提案といった接客面では実店舗に優位性があるが、定番品や、すでに買いたい服が決まっている客には、ECで取り寄せて試着するほうが圧倒的に便利になっていくだろう。

(藤)



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