9月26~28日に開かれた見本市「JFW-インターナショナル・ファッションフェアMAGIC・Japan」では、モードなウェアでも高機能素材を使ったものや、スポーツウェアでもファッション性を強く意識したものが目立った。これはファッション、スポーツ用品業界それぞれに起きているトレンドではないだろうか。ウェルネス志向の強まりや、服に対してより快適性を求める人が増えていることが背景にある。
こうした消費者の意識は、今後さらに加速するだろう。19年からの3年間は、スポーツの国際大会が日本で相次ぎ開催されるし、政府もスポーツの成長産業化と国民のスポーツ実施率の向上を掲げ、さまざまな施策に取り組んでいる。当然、我が業界としてもこの変化をビジネスチャンスと捉え、行動に移したい。
注意したいのは、機能素材の開発や調達、おしゃれなスポーツウェア作りは、一朝一夕にはできないこと。この課題には腰を据えてチャレンジするとともに、異業種との連携も本格化すべきだ。
(潤)