この夏はブランドロゴ入りのTシャツを着ている人をよく見かける。取材でも「ロゴ入りトップが好調だ」とよく聞く。ヤングが主対象のカジュアルチェーン店では「ゲス」のTシャツが7月に6000枚以上売れたという。
おかげでゲスジャパンでは最近、学生からの電話が増えているらしい。同ブランドのロゴとして象徴的な逆三角形をアレンジし、「学校行事で着用するTシャツに使用してもいいか」という問い合わせだ。教師から確認を取るように言われ、電話をかけてくるそうだ。
律儀な学生を見習って欲しいが、先日は、海外高級ブランドのロゴを無断使用した衣服を販売目的で所持していた衣料品経営者が商標法違反容疑で逮捕された。この報道を受け、他のブランドにも同様の被害がないかを聞くと、「最近は街中やSNSで類似品を見かけることが増えた。地道に対応しているが、きりがなくて困っている」と話す。
ビーズインターナショナルはこのほど、「エクストララージ」で新商標を取得した。類似品のさらなる流通を防ぐためだ。再燃する90年代ブームの裏で、類似品の横行が目立ち始めた。各社は商標権を守るための対応を強めるべきだ。
(友)