今夏の暑さには本当に参った。「猛暑というより、酷暑ですね」という会話が取材先でのあいさつのようになっている。専門家によると、猛暑が長引くと経済的にはダメージの方が大きいらしい。暑さで外出を控えるため、レジャーや買い物の消費が低調になるという。
一方でアパレルや繊維製品の観点でみると、猛暑からビジネスチャンスも垣間見えたのではないか。日常のあらゆるシーンで、暑さをしのぎ、熱中症を予防するような製品が切実に求められているからだ。
国内のある染工場では今夏、現場で熱中症にかかる従業員が複数出たという。熱源があり、気温が高くなりがちな現場では、対策をとっていてもトラブルが起こってしまう。空調機能を持つ作業服が建設現場などで数年前からヒットしているが、この染工場でも試験的に使い始めたそうだ。
ビジネスシーンでもクールビズは定着しているが、スタイリングの工夫だけではもはや追い付かない。例えばスマートウェアのような素材のイノベーションが待たれている。
(恵)