《視点》産地間連携

2018/08/10 06:22 更新


 繊維・アパレル生産の海外移転が続き、輸入製品が国内市場を席巻するなか、日本の繊維産地は苦境に立たされている。特に国内販路では川中、川下のコスト抑制意識も根強くあり、製造業の収益性が悪化。織布や編み立て、染色加工などの企業整理・廃業も多く、産地規模の縮小に歯止めがかからない。

 こうした状況のもと、京都プリント染色協同組合と紀州繊維工業協同組合、和歌山ニット商工業協同組合の3者が産地間連携のプロジェクトでオリジナルテキスタイルの開発に挑んでいる。産地の枠を超えた協業により、高付加価値で魅力ある製品を開発し、各産地の活性化につなげようという取り組みだ。

 開発素材は、国内市場だけでなく、海外も視野に入れ、高野口のパイルと和歌山の丸編みを織り・編み組織から見直し、多色高精彩の京プリントや様々な機能加工を施す生地。昨年から試作を重ね、今秋には販売を始めるという。

 個別の産地や企業による「単独の取り組みには限界がある」だけに、産地間の新しい組み合わせによる需要開拓の挑戦が今後も注目される。

(阿)


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