すっかり夏の定番となった野外音楽イベント。近所でもヒップホップからロックまで多彩な音楽が揃うイベントが開かれた。実際に参加して驚いたのが、家族連れの多さだ。座って音楽を聴ける客席が多い会場だったことに加え、妊婦や家族向けの優先席が充実。子供向けのワークショップやキッズスペースも用意され、子供が飽きないような工夫がされていた。
家族連れにとって休日の過ごし方の選択肢の一つになっており、子供の頃から親しんでもらうことで長く愛されるイベントになっていけばという狙いもあるだろう。ヒップホップなどのダンスミュージックは夜に聴くものというイメージも強く、妊婦や家族連れだとどうしても行きづらくなる。しかし、こうした工夫次第で、足が遠のいていた人を呼び込むきっかけになる。
手軽に楽しめるかどうかは、顧客を広げるための重要な要素の一つ。百貨店やSCなど家族連れを意識した施設は多いが、専門店やファッションショーにいたるまで、工夫次第で世代や性別を超え、より多くの人に楽しんでもらえるはずだ。
（騎）
