《視点》色をまとう

2018/07/20 06:15 更新


 「肌や目や髪の色に合う色は人それぞれ。自分に似合う色を知っていると、服を選んだり着たりするのが一層楽しくなる」とあるレディスアパレルの代表兼デザイナー。「より多くの人に自信を持って色を着てほしい」と最近、都内で開く期間限定店でパーソナルカラー診断を行った。

 イベントでは参加者がパーソナルカラーのストールや服を試着して大いに盛り上がった。ひと口に黄色や青、白と言っても深みや濃さは様々。一人ひとりに合う色味が異なり、どの色をまとうかで、その人の印象が大きく変わるのがとても興味深い。

 色に注目する動きは他のアパレル企業でも。テーマを設けて一色で統一した服や雑貨を集積したり、色の効能に着眼した商品企画をしたり。ある百貨店では今年、色を豊富にしてインスタ映えする傘選びを提案した。

 色は気持ちを自然と高揚させる不思議な力を持つ。その日の天気や出掛ける場所に合わせて色を選ぶこと、色をまとうことは1日の原動力にもなる。ファッションでは色売れが続いている。色と私たちの生活との深い関係に注目すると新たな発見があるかもしれない。

(麻)




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