《視点》”朝令朝改”

2018/04/25 04:00 更新


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 朝令暮改にとどまらず、〝朝令朝改〟が大事だと感じている。50歳前という年齢が影響してか、プライベートで知り合う方に経営者が増えてきた。子供の学校や趣味を通じて、出会うことが多いため、話をするのは土・日曜日となるのだが、彼らの動きを見ると共通点がある。土日も仕事のことを考えるのは当たり前。しかも動きが素早く、常に決断している。間違えたな、と判断するとすぐに方針を変更し、改善する。

 朝令暮改とは、朝に出した命令が、夕方には改められるということ。決して良い意味ではなく、命令が一定せず、あてにならないことに用いられる。しかし、自分は以前から、ビジネスの世界では朝令暮改は悪くないと考えていた。判断が遅れては、競合企業に置いていかれるだけだからだ。

 取材でお会いする経営者を見ても同様で「間違うこともあるが、間違ったら修正すればいいだけのこと。とにかくスピード」と語る人が多い。全く同感だ。朝令暮改でも遅いくらいで、〝朝令朝改〟で決断しないと、取り残される。そんな時代だと思う。

(稲)



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