《視点》増える自動・省力化の収益モデル

2018/03/13 04:00 更新


ローソンが16年12月にパナソニックと共同で開発した全自動セルフレジ機(ローソン 公式サイトより)

 近所のコンビニエンスストアが閉店し、最新型コインランドリーが入居した。近所ではコインランドリーと分かって「がっかり」との声も多かった。しかし、最近周辺1キロ内にコインランドリーが急増し、驚いている。

 都心から電車で1時間強の住宅街で、都会過ぎず田舎過ぎず。家に洗濯機も干す空間も十分あり、大型乾燥機など使わなくてもよいはずだが、ネット検索すると、週末にたまった洗濯の時短を求めていたり、布団を乾燥させたいというニーズが増えているらしい。

 コインランドリー内は23キロも投入できる洗濯機や乾燥機がずらりと並び、ちょっと圧巻。夜7時に初めて入店したが、1人客が3機を稼働させていた。

 客自身がマニュアルを読み、機械のボタンを押すセルフ方式だから、スタッフは1人もいない。コンビニではアルバイト2人がいたが、そのコストが不要。深夜2時になると自動ドアが開かなくなるなど、すべてが自動化されている。FC展開が増える理由が分かる。

 多くの産業で人手不足が課題となっているなか、自動化や省力化できるビジネスモデルが模索されている。ファッション店舗運営の自動・省力化は難しい面も多いが、営業時間短縮など「働く人間の幸せ」を考えた収益モデル構築が大いに重要になっている。(疋)



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