本紙では月に約2回の頻度で「地域流通」のページを掲載している。ある特定地域に焦点を当て、ファッションビジネスの商環境を取材・報道するものだ。先日、このページの取材で神奈川県の本厚木と海老名を訪れた。
入社4年目の記者は首都圏を担当している。就職を機に関西から上京したため、関東の街にはあまりなじみがない。海老名は15年秋に開業したららぽーと海老名の取材で訪れたきりで、本厚木にいたっては初めてだった。
二つの街は、00年以降の約20年間で、街のにぎわいが逆転したという。本厚木では商業施設の撤退が続き、海老名では開発が盛んになっている。たった20年の間に、急行で一駅、5分以内で行き来ができる距離にある街同士で明暗が分かれるというのは興味深かった。
海老名では今、店を出したいという若い世代の声が増えているようだ。しかし、空き店舗が無く、出店が困難な状況と聞く。一方、本厚木駅近くの商店街では閉店が目立つ。海老名市と厚木市が協力し、この問題の解決に挑んで欲しいと感じた。(友)