《視点》忘年会から新年会へ

2017/12/28 04:00 更新


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 12月に催す食事会やお酒の席を〝忘年会〟と総称してよいのであれば、17年末は例年以上に忘年会が多かった。景気回復の表れなのか、それとも例年以上に憂さ晴らしが必要な年だったのか。

 同世代の友人との忘年会で最も多かった話題が「今の会社で働き続けるかどうか」だ。働く業界・企業の将来性、親会社や経営陣の交代による就業環境の変化、合理的に見えない働き方の上司や同僚との関係、キャリアアップや仕事内容の満足度…理由は様々だが、30~40代の女性の友人の話を聞いていると、終身雇用という概念は日本では薄らいできたと実感する。既婚・独身、子供あり・なし、など立場はそれぞれ異なるが、前提にあるのは「働き続けたい」と「やりがいを感じたい」ということ。求めていることは、意外にシンプルともいえる。

 忘年会は年が変わって1月になれば〝新年会〟と名称が変わるが、「どう働くか」は大きなテーマとして継続するだろう。ただ、年が新たになればなぜか、気分的には期待や希望が加わる。17年の憂さは持ち越さず、新たな気持ちで新年を迎えたい。(壁)



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