「#MeToo」というムーブメントをご存知だろうか。米ハリウッドでのセクハラ・パワハラ問題に端を発した世界的な動きで、これまでなかなか声を上げにくかったセクハラ被害者がツイッター上でその被害を告白しはじめている。
大変勇気のある行動であり、今まで一部の人間にとっては「公然の事実」とされてきたことが、当然だが許されなくなってきたことを示している。加えて言うならば、傍観者も加害者であるという意識をこれまで以上に強く持たなければならない。
これはセクハラだけにとどまらず、残業問題などの働き方や後輩への指導の仕方についても同じことが言えるだろう。仕事上の習慣や休暇の取り方、飲み会や上司・部下・同僚などとの付き合い方など、自分にとっては当たり前だと思っていることの中にこそハラスメントの危険が潜んでいる。自らを省みる必要があるだろうし、例えば「うちの会社はこういうものだから」といった言い訳で済ましていたら、その代償は極めて大きいものになるだろう。(騎)