まるで友人同士のように接する親子を指すこの言葉。特に母娘関係に該当するようで、食事や買い物だけでなく、エステやテーマパークにまで一緒に出かける親子もいるという。
最近になって増えているのだと思っていたが、友達親子という現象自体は、20年程前から顕著になっていたようだ。家庭における子供の数の減少などで親子関係が変化していることが背景にある。
ファッション業界においても、この友達親子の存在が購買動向に変化を及ぼしている。あるヤング向けカジュアル専門店では、「うちの店は、若者が初めて1人で服を買いに来るファッションの入り口的存在だったが、最近は親子で買い物に来る中高生が増えている」という。対象はヤングながら、品揃えや店作りにおいて、親世代を意識する必要もあるとみる。
ファストファッションブランドをシェアする母娘も少なくないようだ。変化の激しいヤング市場で、〝親目線〟が一つのキーワードになるかもしれない。(友)