20代後半とおぼしき女性デザイナーが、この夏にビキニ水着を2着買ったという。1着はネットで1600円。生地は安っぽかったが、泳いでも強度や耐久性に問題はなかったという。もう1着はフリマアプリで1000円。着用済みだが新品のようにきれいで、品質も良かったと満足していた。
百貨店や量販店へ卸売りする水着メーカーは、近年、中国の水着工場が日本のネット専業に卸売りするため、価格崩壊が進んでいると嘆いていた。フリマアプリやネットオークションによる中古市場も広がり、メーカーには厳しい時代だ。
アラフォーの記者も同世代の友人も、水着は新品で安くても、安っぽかったら要らないし、家族のお下がりでも、中古水着には抵抗がある。しかし、若い世代ほどこの辺りの価値観は変わっているようだ。
驚いたことに、フリマアプリでは、使用済みのブランド物の口紅が、接触面をカットしておけばティーンに売れるとか。彼女たちのような消費者がいることを念頭に置かなければ、今のビジネスで生き残れないのかもしれない。(裕)