子供を通わせている保育園で、「お下がり会」なるものを開催してみた。着られなくなった子供服の貰(もら)い合いっこイベントだ。成長の早い子供の衣類の買い足しに悩む親は多く、経済的負担を少しでも軽減できればと思い企画してみた。
園内に専用の箱を2週間置き、夏物限定でお古を回収したところ、約280点が集まった。0歳から6歳児が150人ほど通う園で、短期間にこれだけ集まったのに驚いたが、回収品の中にはタグが付いたままのものや新品同様のもの、ブランド品もかなりあり、さらに驚いた。リサイクルショップに持っていけば、それなりの値で買い取ってもらえるだろうが、店に持っていくのが面倒だったか、「送迎ついで」という気軽さからか。いずれにせよ、当イベントの目玉品になった。
もう一つびっくりしたのは、消化率の高さだ。集まった品を選ぶお下がり会当日は、平日の夕方数時間だけの開催にもかかわらず、約8割の品が引き取られた。子供服業界には申し訳なかったが、お古需要の大きさを改めて実感した次第だ。
(潤)