《視点》明るい業界に

2017/07/26 04:00 更新


 恥ずかしながら記者は現在も週刊少年誌を毎週読んでいる。「バトル」や「スポーツ」といったジャンルのイメージが強いかもしれないが、最近、講談社が出版する『週刊少年マガジン』でファッションに関する漫画の連載が始まった。猪ノ谷言葉さんが作者の「ランウェイで笑って」だ。

 低身長ながらもトップモデルを目指す女の子と、貧乏な家庭で育ち、服飾系の専門学校には進学できないが、才能の片鱗(へんりん)を感じさせるデザイナー志望の男の子の物語だ。今年6月に連載がスタートしたばかりだが、ツイッターでは「面白い」など高評価の声が多くあがっている。

 マガジンのほか、週刊少年誌は10年以上読み続けているが、ファッションを題材にした漫画というのは記憶に無い。ファッション業界に関わる人間として、好きな少年誌でファッション漫画の連載が始まったことに驚きと喜びを感じた。

 スポーツ漫画がきっかけで、そのスポーツを始める少年がいるように、「ランウェイで笑って」を読んで、この業界に興味を持つ少年が増えるといいなと勝手ながら思う。そして、その少年たちが業界に入ったとき、明るい話題の多い業界であって欲しいと願う。(友)



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