《視点》脱スーツ・デー

2017/07/25 04:00 更新


 伊藤忠商事で「脱スーツ・デー」がスタートした。1週間に1度、金曜日はジーンズの着用を許した。かつて90年代に「カジュアルフライデー」を導入する企業があり、チノパンツがビジネスシーン、ゴルフシーンに取り入れられた。環境省が05年に打ち出した「クール・ビズ」ではポロシャツが一般企業ではなかなか認められず、12年の「スーパー・クール・ビズ」でようやく〝解禁〟となった。誰もが納得できる〝錦の御旗〟が掲げられたとき、需要は確かに生まれる。

 カジュアルフライデーでは、スーツを脱いだビジネスマンにコーディネート力が問われた。クール・ビズはノージャケット・ノーネクタイだけが一人歩きし、だらしないおじさんが増えてしまった。

 猛暑の夏が当たり前となった今、本当に涼しさを感じられ、雨に降られてもすぐ乾くジーンズとトップをメーカーには開発して頂きたい。震災、ゲリラ豪雨などに対応したビジネススニーカーの開発も求められる。これらのアイテムがあれば日常も快適に過ごせる。今回の脱スーツ・デーが業界にとってさらにギアを一段階上げる取り組みとなることを期待する。

(稔)



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