《視点》再開発

2017/07/21 04:00 更新


 記者が住む街の再開発計画が決まった。これまでは再開発で新しい施設ができるのは「いいこと」と考えていたが、いざ自分の住む街の話となると複雑だ。

 記者が住むのは東京23区内ではあるが下町の住宅街。昭和の香りが漂う「呑(の)んべ横丁」があったり、有名なモツ焼き屋が数店ある、飲んべえの聖地と呼ばれるところ。そんないつも行列のできる店のいくつかも、今回の再開発エリアに含まれている。

 再開発の理由は、老朽化した建物が密集し、道幅も狭く、火事や地震などが起きれば危険というもの。人命にかかわることなのでその必要性は分かるが、再開発後の姿は気になる。約1万2000平方メートルの敷地に、36階建てのビルなどを作るという。付近は木造住宅や低層のビルばかりだっただけに大変な様変わりだ。

 そのとき地元の名物店舗はどうなるのか。都内の別の場所の再開発では、新しくできた商業施設の家賃が高くて、地元の店はほとんど入れなかったと聞く。全国チェーンの店ばかりでは、個性のない街になってしまう。

 そんなことを考えながら駅前を歩いていると、「街壊しの再開発反対」と書かれた幟(のぼり)旗がむなしくゆれていた。(尊)


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