《視点》いくつになっても

2017/07/13 04:00 更新


 取材に赴くにあたって必要なことは、取材先についての情報収集、大まかな質問事項。ここまでは当たり前だが、実はもう一つ重要なものがある。「最近、何か面白い話ある?」と問われた時の答えだ。

 忙しいなか、経営者に時間を割いてもらうのだから何かお返しをしなければならない。そんな思いで、なるべく取材を受けてくださる方が関心のありそうな話を用意している。

 もちろん問いかけがないケースもあるが、かなりの頻度で問いかけられる。そして経営者の方の年齢が高ければ高いほど機会が多いような気がする。

 「元気な企業はどこ?」「売れているブランドは?」などなど。もちろん真摯(しんし)にお答えするが、ご自分が知らないことを一介の記者から得ようとする姿勢。

 優秀な経営者はいくつになっても謙虚で貪欲(どんよく)だと思い知らされる。

 年齢を重ねると、自分が話すことに終始してしまいがち。自分も47歳。周囲に年下の同僚が増え、そろそろ危ない時期だ。いくつになっても謙虚で貪欲でありたい。そう強く思う。

(稲)



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