新設のSCは内外装の施設面での演出に工夫を凝らすようになっている。
27日にオープンするイオンモール徳島は、南側カーテンウォールにLED(発光ダイオード)を仕込み、コンセプトの〝ひかりのまち〟を打ち出すという。館内も3カ所の1~5階の吹き抜けを活用した演出に力を注ぐ。3月に開業した水戸オーパは、エントランスの上に190㌅のモニターを15面並べ巨大な一つのモニターにした。情報を発信し、水戸駅前でにぎわいにつながる存在感を示している。
今秋に開業するセブン&アイグループのプライムツリー赤池(愛知県日進市)の吹き抜けは、優雅な雰囲気にするとともに大階段を設け、演奏会などのイベントに活用する。エントランスも木材を使うなど施設の特徴にするという。
オーバーストアに加えてECとの競合は、SCに足を運ぶことの価値を問うている。それがリアルならではの食関連の充実、楽しいイベント連打、休んだり遊んだりできる共用部の設置など、この間、SCを変えてきた。さらに、投資が必要になる内外装でもハードルを引き上げている。(光)