伊ヴィブラムの日本支社、ヴィブラムジャパンは10月22~25日、高性能のラバーソール「ヴィブラム」への理解を深めるワークショップを東京・中目黒で開いた。
ジャパン社が単独でリペアイベントを開くのは初めて。22~24日は、ヴィブラムソールを扱っている国内の靴のリペアショップや職人向けの講座を行い、イタリアから来日したマスターコブラー(職人)と今年からジャパン社で働く日本人のコブラーが指導した。
合間にはメディア向けの実演も行った。4日目は、一般消費者向けの体験の場を設け、事前の予約制でカウンセリングと無料の張り替えを行った。

ジャパン社はこれまで、日本のリペア企業、小売店との協業でイベントを行い、独自にリペアする活動は行っていなかった。しかし、アウトドア用途がメインとなる欧米市場とは異なり、日本の市場はスニーカーのカスタマイズなどファッション用途でのニーズが大きいため、今後はローカライズしたマーケティング戦略を強化していく方向だ。今回のBtoB(企業間取引)の講座も「ヴィブラムソールを使っていても、これまでは革靴用途がほとんど。スニーカーの需要が増えているなかで、様々な性能を持ったソールの種類があること、スニーカー特有の修理の仕方を知ってもらう」ために行った。来春には、社内に開発用のラボも併設する予定だ。

