カタールの首都ドーハにあるM7ギャラリーで、伊メゾン「ヴァレンティノ」の展覧会「フォーエバー・ヴァレンティノ」が開かれている(23年4月1日まで)。今年で90歳を迎えた創設者ヴァレンティノ・ガラヴァーニにオマージュを捧げる本展では、オートクチュールとプレタポルテ、合わせて200点以上を展示。同メゾンのクリエイティブディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリ、ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アートのアーティスティックディレクターを務めるマッシミリアーノ・ジオーニ、そしてファッション評論家で作家のアレクサンダー・フューリーの3人がキュレーションし、これまで最大の規模となる。
メゾンが誕生したローマをほうふつとさせる舞台のような演出で、歴史をたどっていく。59年のデビューからメゾンを象徴するカラー、レッド。ロッソクリエイション34点がインスタレーションされたパラッツォルームでは、創設者から引き継がれてきたメゾンのエスプリ、情熱、大胆なクリエイションへと見る者を引きつける。
アプリケーション「フォーエバー・ヴァレンティノ」も開発され、手のひらで本展を鑑賞できる。
(パリ=松井孝予通信員)