《座談会》広がるVチューバー 活用の狙いと期待

2020/10/07 11:00 更新有料会員限定


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 Vチューバー(バーチャルユーチューバー)が企業の広報に起用され始め、その活躍が目立ってきた。外部のVチューバーとの協業が多いが、独自に立ち上げる企業も増えている。その目的と利点を、ライブ動画配信事業のショールーム(東京)と組む6社に語ってもらった。

(聞き手・構成=小島稜子)

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《出席者》

  • ヒューマンフォーラム 宮崎洋輔さん(プレス/広報) 
  • ANAP 宮澤晴香さん(マーケティング第一部プレス・広報課課長) 
  • ヴィレッジヴァンガードコーポレーション 姫野文信さん(事業開発部部長)
  • 実業之日本社 石澤俊祐さん(販売マーケティング本部販売管理グループ)
  • 同 白戸翔さん(新企画グループ編集長) 
  • 三越伊勢丹プロパティ・デザイン 新島隆一朗さん(商業施設事業部第一グループ開発担当マネジャー)=発言順

〈コメント参加〉

  • タワーレコード 原田敦さん(リテール事業本部リテール事業推進統括部タワーアニメ担当部長)
左から姫野、宮崎、新島、白戸、石澤、宮澤の各氏

きっかけ作り

 ――現在の状況は。

 宮崎 18年からリアルの動画配信者をモデルとして採用してきましたが、イベントは盛り上がるものの販売など目に見える成果にはつながりませんでした。リアルのモデルだと、消費者は本人を応援しますが、商品を着用することに対する共感は高まらなかったのです。その状況で19年の暮れに、ショールームの金山致大さんから企業Vチューバーのプロジェクトを提案いただき、20年3月に〝魂〟(キャスト)をオーディションし、5月に「紡ひなた」をデビューさせました。

 プロジェクトの立ち上げに当たり、コロナ禍に大きな影響を受けました。オーディションを全てオンラインで実施するなど、イレギュラーな事態を招きましたが、追い風にもなっています。ゲーム「あつまれどうぶつの森」が流行し、アバターでのおしゃれがマスに浸透したことは、バーチャルな存在が服を着用することへの消費者の共感を高めたと思います。主な活動は動画配信です。台本は書かず、従来のインフルエンサーと同じ座組みです。将来的には、ブランドの価値を伝える存在を目指します。目下は、コロナ禍により消費者との接点が減ったことを受け、ショールーム内で配信してVチューバー好きの層に向けて認知度を上げ、コアファンを作ります。8月の外部Vチューバー企画と9月のリアルアンバサダーのアバター化企画を通じて、若い新規客が多く入ってきました。取り組む前は自社のターゲット層とのずれが心配でしたが、SNSの投稿を見ると購入者が他の商品も買っていました。今秋は、紡ひなたの受注生産グッズを販売します。

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