メンズ小売りのUTM企画 商業施設への出店加速

2018/09/20 06:25 更新


 東京、神奈川を中心にアメカジ・ストリートブランド軸のインポートセレクトショップ「ロウドリップ」や古着中心の「ダメージドーン」などを運営するUTM企画(東京都町田市)が好調だ。ストリートファッションブームを追い風に10~20代の若い男女を集客し、売り上げを伸ばしている。商業施設への出店を積極化しており、10月12日には大阪・梅田のHEPファイブに出店する。

 設立は30年以上前。古着店としてスタートした。00年代初頭に古着と新品をミックスしたセレクトショップを運営するようになってからは東京・原宿で路面店を増やした。3年前からはロウドリップにスケート色を加味した「ルールズ・バイ・ロウドリップ」で駅ビルやファッションビルへの出店を強化。3年前にルミネエストに出店して以降、横浜ビブレ、ルミネ町田と店舗を増やしてきた。HEPファイブへの出店で関西に初進出する。これにより総店舗数は14店になる。

 18年8月期の売上高は約12億円。既存店売上高も2ケタ増だった。売り上げ1番店の原宿のロウドリップが、アジア圏を中心とした外国人客の影響で好調だったほか、2番店のルミネエストも伸ばした。ワークブランドの胸ポケットTシャツや太めのワークパンツなどが売れている。「古着やストリートファッション、オーバーサイズの着こなしが今の時流に合って支持されている。最近は女性客も増えており、3割近くを占めている」(南洋平営業部長)という。

町田駅近くにある「ロウドリップ」は、珍しいスケーターブランドなども揃う。2階には「ダメージドーン」もある


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