3月の百貨店キャリア売り場は、まん延防止等重点措置が21日に全面解除となり、売り上げが2ケタの伸びとなった。コロナ禍前の水準には届かなかったが、客数が上向いたことで春物が動いた。結婚式やパーティーなどのオケージョン需要をはじめ、新年度に向けての買い替えや通勤などの外出が増えたことで、ドレス、ジャケット、コート、パンツなどの売れ行きが良かった。卒入学のマザーニーズは動きが遅れていたが、直近の駆け込みが目立った。4月は大型連休に向けて、ジャケットやドレス、カットソーなどの集積で需要の底上げを狙う。(価格は税込み)
●西武池袋本店
ボリューム感あるスカート浮上
売り上げは12%増だった。上旬はトレンチやフード付きコート、寒暖差が大きかった中旬からレザーのライダーズジャケットの動きが良かった。客数が上向いたことで、ジャケットやフレア、ティアードのスカートなど春物アイテムが全般的に活発化した。リネン、チェックや花柄、明るい色が浮上しつつある。「リネンの動きは例年に比べて早い」という。コートは20%増で、トレンチのほかステンカラーのシンプルなシルエットの動きが良い。マウンテンパーカなどスポーツテイストの動きはいま一つだった。4月は気温の変化に合わせ、初夏物のほか半袖、ノースリーブにも注目する。