《売り場観測》百貨店キャリア3月 客数上向き、売り上げアップ

2022/03/31 06:28 更新会員限定


 3月の百貨店キャリア売り場は、まん延防止等重点措置が21日に全面解除となり、売り上げが2ケタの伸びとなった。コロナ禍前の水準には届かなかったが、客数が上向いたことで春物が動いた。結婚式やパーティーなどのオケージョン需要をはじめ、新年度に向けての買い替えや通勤などの外出が増えたことで、ドレス、ジャケット、コート、パンツなどの売れ行きが良かった。卒入学のマザーニーズは動きが遅れていたが、直近の駆け込みが目立った。4月は大型連休に向けて、ジャケットやドレス、カットソーなどの集積で需要の底上げを狙う。(価格は税込み)

●西武池袋本店 

ボリューム感あるスカート浮上

 売り上げは12%増だった。上旬はトレンチやフード付きコート、寒暖差が大きかった中旬からレザーのライダーズジャケットの動きが良かった。客数が上向いたことで、ジャケットやフレア、ティアードのスカートなど春物アイテムが全般的に活発化した。リネン、チェックや花柄、明るい色が浮上しつつある。「リネンの動きは例年に比べて早い」という。コートは20%増で、トレンチのほかステンカラーのシンプルなシルエットの動きが良い。マウンテンパーカなどスポーツテイストの動きはいま一つだった。4月は気温の変化に合わせ、初夏物のほか半袖、ノースリーブにも注目する。

ギャザーで豊かな表情に仕上げたブラウスはリボンで調節できるキャンディースリーブでフェミニンな要素をプラス。曲線の切り替えによるアシンメトリーなボリュームスカートを合わせた。ブラウス3万1900円、スカート3万6300円「カーサフライン」
ユニセックス仕様の定番Tシャツ1万6500円「メゾンキツネ」

●三越銀座店 

ドレスはシンプル、はん用性

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