アーバンリサーチは10月18日まで、京都の藤井大丸でレディス「ラート」の期間限定店を開設している。ECからスタートし、同社の店舗内でも販売している成長ブランドで、24年から単独で期間限定店を出している。同年春のルミネ新宿ルミネ1に続き、今回関西初の期間限定店を実現した。
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「わたしはわたし」をコンセプトに、シーズンテーマをあえて設けず、自分のスタイルを持つ女性に向け、そのスタイルをより楽しんでもらえる服を提案している。24~25年秋冬物も、ニットでフリルを大胆に活用するほか、袖にひねりのあるデザインを加えるなど、着る人が自分らしさを楽しめる点を重視した。
コロナ下の20年春からスタートし、今上期(24年2~7月)のEC売上高は前年を上回るなど、ブランドの売り上げは伸び続けている。期間限定店に加え、24年9月には新規客獲得のため、「ウサギオンライン」に出店し、その後はEC売り上げが20%増とさらに伸びている。
ニットにさりげなくラメ糸をミックス、シアー感のあるTシャツにベロアでパイピングするなど、「ちょっとしたワンディテールを心掛けている。デザインを盛り込み過ぎず、買った人が後から工夫に気付くぐらいのバランスが支持されているのでは」と、同ブランドの企画を担当する仲林智佳商品部クリエイティブプラットフォーム課マネージャーは振り返る。
中心価格はニット1万5000円、アウター3万3000円、パンツ1万8000円。買いやすい価格帯を狙い、その価格で満足できるデザイン性や完成度を強く意識している点も好調の要因だ。