ユニバーサルミュージックのブラバド事業部は、音楽アーティストのクリエイティブを生かしたファッションライン「ユーミュージック」を25年春夏向けで立ち上げた。時代を問わず、国内外で活躍するトップミュージシャンを象徴するグラフィックを融合した日常着を企画する。セレクトショップへの卸売りを軸に、催事販売も行う。
世界40カ国・地域にネットワークを持つブラバド事業部は、契約するアーティストのマーチャンダイジングやライセンス業務を管理している。通常はコンサートツアーなどの公認グッズの制作と販売を行っており、オリジナルのファッションブランドに取り組むのは世界的にも初めて。
アパレルブランドが共感する音楽アーティストとの協業商品を企画することは多々あるが、「様々なミュージシャンの活動が展開されるなかで、フォーカスすべきタイミングを捉えて、ライフスタイルを反映しながら魅力ある形で表現していきたい」という。
製品のクオリティーにもこだわり、Tシャツのベーシック商品は「フミト・ガンリュウ」のデザイナー、丸龍文人氏がパターンを引いている。デビューコレクションは、ロックをテーマにセックス・ピストルズやソーシャル・ディストーションなど約10のアーティストのディスクジャケットやアートワークを採用した。中心価格1万2000~1万6000円。秋冬向けは、裏起毛のスウェットやニット、アウターなどラインナップを広げる。卸売りではダブルネームなどの限定商品にも取り組む。