ユニチカT、アスリート想いの新素材

2015/12/04 06:24 更新


 ユニチカトレーディングは17年春夏向けスポーツ素材で、アスリートの1日を想定し、シーン別の機能を提案する。また、熱中症予防で注目される暑さ指数(WBGT)に着目し、同指数に影響する湿度軽減の吸放湿ナイロン「ハイグラ」をアピールする。

 日光の強い昼間には、熱遮蔽「こかげ」シリーズを訴求、高濃度セラミックを花びら状断面で芯に配置した「こかげマックス」の細手50デニールなどを進化させた。運動中は、汗の気化熱を利用したクーリングの「打ち水・ドライ」や、コンジュゲートの高捲縮(けんしゅく)ストレッチ糸を使った「ムーヴフィット」を前面に出す。

 この間、強化している撥水(はっすい)素材は、生地表面の凹凸で水滴のころがり性を高めた持続撥水の「タックティーム」、通気性を持つ撥水ニット「スプラッシュエアー」を打ち出す。

 ハイグラは、吸水ポリマーをナイロンで覆った芯鞘(しんさや)複合構造の吸放湿性繊維で、衣服内の湿度を快適に保つ素材として改めて打ち出し、暑さ指数に影響する湿度軽減をうたった。

 合繊機能素材に加え、清涼感のある精紡交撚糸「コットンエスパイン・クール」も提案し、グループの総合力や国内工場の技術力をアピールする。

吸水ポリマーをナイロンで覆った「ハイグラ」は湿度軽減の効果をアピール



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