宇仁繊維は26~27年秋冬向けで、秋の立ち上がりから使えるシアー素材や、様々なシーンで着られるシルキーなテキスタイルなどを充実した。
長引く残暑でジャケットの出番が減るなか、気温に合わせて羽織ったり着用したりして長期間着られるシャツに着目。細番手のスパン糸を使ったシースルーのボイルは、軽くて風通しが良く暑さにも対応できる。一方でブラウンなど落ち着いた色のチェックをプリントし、秋らしい見た目に仕上げた。ポリエステルのローンにはストライプのプリントにランダムに縦しわ加工を施し、ナチュラルな表情を付与した。
ハレの日から日常までシーンレスに使えるエレガントな素材も拡充した。リサイクルポリエステルを原料に使った「ルーチェ」やシルキーポリエステル「シルック」を用い、シルクのような光沢感を持ちつつ、イージーケア性にも優れるサテンなどを訴求する。キルティング加工を施し、裏地に異型中空繊維「オクタ」のメッシュを使ったタフタも推す。軽量性と保温性を両立する秋らしい素材にした。
国内産地で生産するジャカードやカレンダー加工したサテンなども幅広く提案する。
新ブランド「ヨリラックス」は、高島縮の楊柳を通常よりもストレッチ性を持たせ、布帛ながらニットのような伸縮を実現した。来年の春夏に向けて、ラインナップを広げている。
昨年の能登半島地震と豪雨の被害を受けた石川県の繊維産地への支援を目的に「石川応援プロジェクト」も開始。売上金の一部を支援金として寄付するチャリティータグを作成し、希望する企業に1枚50円で配布する。