ユニクロ 来春夏も一部商品を値上げ 機能や品質上げて抵抗感軽減

2022/12/13 13:52 更新


ウィメンズの「感動ジャケット」はフィット感を高め、UVカット機能を付与する

 ユニクロは23年春夏の定番商品の一部を値上げする。原燃料の高騰や円安に伴う措置で、22年秋冬に続き2度目。価格改定に伴い、素材や着心地、機能性を改善し、値上げへの抵抗感を軽減する考えだ。

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 23年春夏はメンズ、ウィメンズの感動ジャケットを税込み5990円から6990円、ウィメンズの「エアリズム」UV(紫外線)カットメッシュパーカを2990円から3990円、メンズのウルトラストレッチカラージーンズを2990円から3990円、メンズのチノショーツを1990円から2990円に値上げする。

 感動ジャケットはウィメンズでUVカット機能を付与し、ウエスト周りのパターンや着丈、袖丈を修正してフィット感を高める。メンズは肩回りにゆとりを持たせ、着やすくする。エアリズムUVカットメッシュパーカは消臭機能を付与し、パッカブル仕様にする。ウルトラストレッチカラージーンズは細番手の糸で織った生地で光沢を出し、ストレッチ性を高める。チノショーツも生地の目付を上げて繰り返し洗濯しても風合いが維持できるようにする。

 ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は「円安と原料高が続き、価格据え置きは無理」との考えを示す一方、賃金が上がらない中、円安を機にインフレが加速し、「普通の人の生活が悪くなっている」と見る。節約志向が強まって「良い物を選んで買う」傾向は強く「安いだけの商品はもう売れない」。このため22年秋冬物もダウンや「ヒートテック」、フリースなど定番商品を値上げする際、機能や品質を改善した。23年春夏のその他商品の値上げについては現時点では明らかになっていないが、ユニクロは「極力避けたい」としている。



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