ユニクロはテニスなどスポーツ分野の次世代育成の取り組みをさらに拡大する。6人のグローバルブランドアンバサダーによる活動や日本サッカー協会、スウェーデンの五輪・パラ委員会と連携した活動も一体化して、スポーツ振興のほか世界の子供を応援する社会貢献も積極的に行う。活動には9月に引退したテニスのロジャー・フェデラーさんも参加する。
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「ユニクロ・ネクスト・ジェネレーション・デベロップメント・プログラム」としてアンバサダーのほか、スポーツ団体と行っていたスポーツ振興や社会貢献の取り組みをより体系だった活動として推進する。
錦織圭選手による日本ジュニアテニス選手の海外派遣や、平野歩夢選手がスノーボード、スケートボードの技術をジュニアに伝えるセッション、アダム・スコット選手のジュニアゴルフ大会、国枝慎吾、ゴードンリード両選手による車いすテニスクリニックを予定している。
9月に引退したフェデラーさんとは今後もパートナーシップを継続する。ファーストリテイリングの柳井康治取締役グループ上級執行役員は「フェデラーさんはテニスの成績はもちろん、多くの人を良い意味で触発する人柄の持ち主。いろんな場面で一緒に活動してほしい」と話す。
11月19日開催の子供たちにテニスを教え、アンバサダーたちがプレーを披露するイベントで、フェデラーさんの引退セレモニーを実施した。イベント後の会見でフェデラーさんは「現役時だけでなく、引退後もこうしてパートナーシップが続くことに感謝している」と語った。
03年に設立した基金を通じて自身もチャリティー活動を行っており、「子供たちには常に社会に良いインパクトを与えることの大切さを伝えている。現役時とスケジュールも大きく変わったので、テニスの楽しさを教えるだけでなく、ユニクロといろんなことができると思う」とも話した。