UAゼンセン、過去最高の賃上げ要求 イオングループで満額回答も

2023/03/10 06:25 更新


 UAゼンセンは3月9日、前年を大幅に上回る23年春闘の賃上げ要求の集約を発表した。一方すでにイオングループなどでは満額回答・妥結しており、大幅賃上げが社会的課題になる中にあって「大きなメッセージを出してもらった」(松浦昭彦会長)とした。

 3月3日段階で要求を提出した組合は正社員が460、パートが204などで、組合員数では103万人余り。正社員の賃上げ要求は加重平均でベースアップ分3.30%を含めて5.16%、1万5006円となっており、前年の1.88%を大きく上回っている。

 パートは正社員以上の6.35%の賃上げを求めている。前年は2.33%の要求だった。いずれも12年に設立されたUAゼンセンとして最高水準になっている。

 また「従来にないスピード」の3月8日時点で18組合が妥結している。正社員は加重平均でベア分3.72%を含め5.28%、1万5274円の賃上げになり、パートは7.01%。高い水準になっていることから、波及が見込まれている。集中回答日は3月15日。



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