UAゼンセン賃上げ妥結状況 前年並みを確保

2021/04/07 06:25 更新


 UAゼンセン加盟組織の21年春闘での賃上げ妥結水準は3月末時点で正社員が加重平均で2.24%増、6554円となった。コロナ下だが「賃上げの流れの継続を目指した」(松浦昭彦会長)中、前年比67円増と前年並みを確保する動向となっている。

 ただし業種での動向の幅が大きくなっており、GMS(総合小売業)や食品スーパーの流通部門は2.38%増・6867円と全体を押し上げたが、繊維、アパレルなどの製造産業部門は1.89%増・5633円にとどまっている。

 パートタイム組合員の賃金は2.31%増となっており、6年連続で正社員の水準を超えており、格差是正の動きも続いた。大企業で20年4月に、中小企業でも21年4月にパート・有期法が施行されたことを受けて、賃金以外の手当てでも引き上げる事例が増えたという。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事