ユナイテッドアローズは韓国のセレクトショップ「ナイスウェザー」の日本1号店を阪急うめだ本店にオープンした。ブランドロゴ入りのウェアや雑貨のほか、仕入れブランドも販売する。韓国の若者に人気があるカルチャーやトレンドを取り入れることで、新規客の獲得を狙う。
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ナイスウェザーは20年にスタートした。韓国に3店ある。「次世代のコンビニ」をコンセプトに、コップやチャーム、帽子などの雑貨、化粧品、Tシャツ、スウェットシャツなどを販売している。グラフィックやロゴをあしらったデザインが10~20代の支持を集めている。

ユナイテッドアローズは「若者カルチャーへの造詣(ぞうけい)の深さやクリエイティビティーの高さ」に注目し、国内独占販売権とライセンス権を取得した。韓国で販売している仕入れブランドも日本で紹介する考えで、「単に名前を借りるのではなく、彼らが注目する最新のトレンドを事業に取り入れたい」と佐藤剛開発本部新規開発室室長は話す。
5年で10店以上を出す計画。ファッションビルやSCだけでなく、狭小立地にも出店する考えだ。
ユナイテッドアローズのノウハウを生かし、25~26年秋冬からは軽衣料だけでなくジャケットやコートなども企画する。日本だけでなく、将来的には韓国で販売することも視野に入れている。
コンビニ感覚でトレンド発信
ナイスウェザーを運営するCNP社のロ・スンフン社長とキム・サンソンCOO(最高執行責任者)の話

日本のコンビニエンスストアで買い物した体験からヒントを得て、ナイスウェザーを立ち上げた。コンビニで気軽に買い物するように、トレンドのウェアや雑貨、コスメを提案できたら面白いと思ったからだ。
当社の商品をK-POPアーティストや日本の有名人が使ってくれたことで、認知が広がった。日本に進出するなら、市場を理解している企業と組みたいと考えていたところ、伊藤忠商事を介してユナイテッドアローズと出会えた。元々セレクトショップとして注目していたし、日本と韓国をつなぐ商売ができると思い、取り組みを決めた。