TSIグループの2社 内装刷新で既存店強化へ

2017/03/03 06:20 更新


 TSIホールディングス傘下で構造改革を推進中のローズバッドとナノ・ユニバースは今春、内装の刷新などで既存店を強化する。1日、両社ともにルミネ横浜店の既存店をリニューアルした。「ローズバッド」は内装をフルリニューアルし、「ナノ・ユニバース」はロゴを含めて刷新した新内装の1号店となった。

 ローズバッドは、地下1階から地上1階に移転。大人の女性を意識して20代後半から40代半ばまでにターゲットを広げ、リュクスな空間に仕上げた。ファサードはウッドと上品な赤のフレームを組み合わせ、店内は靴と服が見やすいように空間を分けた。売り場面積は約152平方㍍。

 今春はほかに、広島パルコ店や名古屋ラシック店、ルクア梅田店もリニューアル。同じ内容ではなく、各店の立地に合わせた戦略を進める。17日には渋谷本店をリニューアルオープンし、持ち味とするボーダーレス&エイジレスなミックス感をより強く打ち出し、カルチャーも発信する。

 ナノ・ユニバースは1階の同じ場所で、ウッディーで重厚感のあるヨーロピアンテイストは残しつつ、白い壁やグリーン、ファサードにガラスを採用することで、抜け感のあるクリーンな雰囲気を強調。レディス強化を掲げ、女性が入りやすい空間に仕上げた。売り場面積は約280平方㍍。

 商品構成はメンズ55%、レディス45%で、それぞれのコーナーに入り口を設けた。同店を皮切りに17日には新宿フラッグスに出店し、新内装を取り入れた出店やリニューアルを進める。

 今まで複数業態でのドミナント戦略を取ってきたが、今後は屋号をナノ・ユニバースに一本化し、東京・新宿、名古屋、大阪・梅田を除く商圏は、大都市・政令指定都市を中心に地域1店舗政策とする。

 

ローズバッド
地下1階から1階に移転オープンした「ローズバッド」
ナノユニバース
抜け感のあるクリーンな雰囲気を出した「ナノ・ユニバース」


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