TSIグループは10月29日、北海道・上川町と持続可能な地域作りを目的とした包括連携協定を結んだと発表した。同社がブランド開発等で培ったノウハウと、上川町が持つ豊富な地域資源を融合させ、新たなライフスタイルや物作りの創出に取り組む。
上川町は人口3500人の小さな町だが、日本最大の山岳自然公園「大雪山国立公園」など豊かな自然環境を有する。近年、官民一体で地域創生プロジェクトを活発化させており、とりわけ、アウトドア愛好者などが集う「通年型山岳リゾートタウン」をテーマに町づくりを進める。
TSIはSDGs(持続可能な開発目標)推進の一環として、同町の自然遺産や文化保護に努め、観光の促進や雇用の創出などに協力する。
具体的な取り組みの第一弾は、商品と体験を組み合わせた上川町×TSIのオリジナル商品の開発を進めているという。上川町の林業から出る端材を利活用し、販売は受注購入方式により無駄な生産をなくす。他にも、林業従事者をケガから守るためのチェンソーパンツの提供や、学校の制服の製作なども検討している。