TSIホールディングス(HD)グループは、8月末までを目標に越境ECツールを11サイトに導入する。すでに取り入れているサイトも含めて導入が完了すれば、全29サイトのうち19サイトが実装することになる。実売への期待もあるが、成長する海外市場の開拓に向けたテストマーケティングの意味合いが大きい。まずはコストを抑えた運用で、ブランドごとの潜在的な成長性を見極める。コロナ禍で失ったインバウンド(訪日外国人)需要の受け皿でもある。
(永松浩介)
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越境ECは、24年に向けて進行中の「TSIイノベーションプログラム2024」に沿ったもの。国内市場の縮小は今後も続くとみているが、一方で海外の衣料品市場は成長しており、中期的には開拓の余地があると踏む。海外進出はM&A(企業の合併・買収)で先行しているが、本丸は自社のオリジナルブランドだ。