スタイリッシュな山形ニット、プラストーク

2016/10/28 06:06 更新


 ファッション企業向けのコンサルティング事業などを行うトライピボット(東京)は、今秋冬物からオリジナルレディスブランド「プラストーク」を立ち上げた。既存事業のノウハウを生かしながらも、山形産地で作ったデザイン性のあるニットウェアなど、ファッション好きの女性に響く商品を提案する。

 プラストークの商品はニット、カットソーが中心。ほとんどが日本製で、ニットは山形で作っている。17年春夏物のジップアップのブルゾン(4万8000円)は、ぼこぼことした表面感が特徴のラーベン編み。1着に何時間もかかる編み方という。切り替え部分は、見た目やフィット感が良いようリンキングで処理している。ほかにも、ニットのフリンジスカート(2万9000円)、編み組織でボーダー柄を表現したカーディガン、裾のデザインをアシンメトリーにしたノースリーブトップなど。モード感のある個性的なアイテムが多い。対象はノンエージ。

 これまでもコンサルティング業務の一環で商品企画に関わることはあったが、オリジナルブランドは初めて。「レディス市場は、トレンド追求による同質化や価格競争で苦しんでいる。今のファッションビジネスの仕組みから離れて、少規模でもいいのでモノをベースにしたブランドを作りたかった。本当に服が好きな人はいるはず」と同社。安い商品ではないが、編みの技術や人件費を考えれば「決して高くない。プラストークが、日本の技術者を守る力になれば」。

 販路は、個店の専門店や百貨店への卸販売。ブランドサイトを開設し、ECも始める予定だ。将来的に単独の実店舗を出す場合は、路面を想定する。卸し先からの評判も上々で、「人々のライフスタイルの中で、少しでも洋服の位置づけを上げたい」という。

山形のニット産地をはじめ、現在はほとんどが日本製17年春夏物では、生産に何時間もかかる編み地のブルゾンなどを作った



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