「最初からできることをやるのでなく、できる達人に出会うことで、できる自分になる」。伊勢丹(現三越伊勢丹)を経てトランジットジェネラルオフィス(以下トランジット)を立ち上げて以降、中村社長の旺盛な事業意欲の源泉にはいつもこの言葉がある。「カフェブームの仕掛け人」として旋風を起こし、今や飲食業はもとよりファッション、デザイン、建築、音楽、アートをコンテンツに〝カルチュラル・エンジニアリング・カンパニー〟を築きあげ、成長に拍車がかかっている。サウナ併設のキャンプ場開発やNFT(非代替性トークン)アートと視界は広がる。
できる達人と組みできる自分になる
――会社を興したきっかけは。
伊勢丹に就職して1年ぐらいのころ、カリスマバイヤーとして活躍していた藤巻幸夫さん(故人)との出会いが私の運命を変えました。藤巻さんからたくさんのことを教わり、多くの人と知り合うきっかけにもなりました。この縁が今でもいろんなところで生かされています。この出会いがなかったら、おそらく今の自分はなかったと思っています。
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