繊維・メーカー系商社23年4～9月連結業績　アパレル市況の回復を受け増収増益が目立つ

　ファッションアパレル市況の回復を受け、繊維専門商社中心に増収・大幅増益が目立つ。海外サプライチェーンの安定化や価格改定、不採算事業からの撤退などを進めた。

【関連記事】繊維・メーカー系商社23年3月期決算　市場回復で増収増益基調

　増収増益は、帝人フロンティアが中核の帝人繊維・製品事業、GSIクレオス、田村駒、ヤギ、三共生興。帝人繊維・製品の衣料繊維は、北米、中国向けの生地、衣料品販売や国内向け衣料品販売が好調。産業資材は、水処理フィルター向けのポリエステル短繊維、人工皮革、インフラ補強材の販売が伸びている。

　GSIクレオスは、繊維事業の回復、伸長が増益に寄与。前年同期が赤字のインナー事業は増収黒字転換し、ファイバーも増収大幅増益。アウターは増収増益でアパレルOEM（相手先ブランドによる生産）や欧米向け生地輸出が伸びた。