コロナ禍で落ち込んでいた商社の繊維輸出が回復している。特に欧米向けテキスタイル販売が伸びており、その中でもスポーツ・アウトドア用途が良い。欧米市場の景気後退が懸念されるが、「それほど影響はないのでは。むしろ物価高や円安で日本品が見直されている」とチャンスと見る。
(高田淳史)
スポーツ引っ張る
コロナ禍の前は各社とも、「伸び代は海外」と海外市場の開拓に力を入れていた。20年はコロナ禍で失速したが、昨年から欧米向け中心に回復してきた。
繊研新聞社が実施した「21年度全国商社ランキング調査」の単体繊維輸出高では、回答があった13社の合計は約1400億円で、前期比3.3%増だった。今期はさらに伸び、19年実績を上回る企業が目立つ。海外出張や有力素材展に再び出展するなど売り込みを強めている。
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