商社のテキスタイル販売、欧米向けが回復 為替に左右されない顧客開拓が実る

2022/09/02 06:30 更新有料会員限定


ECの活用など販売手法も進化している(ヤギが運営するテキスタイルECサイト「ファブリー」)

 コロナ禍で落ち込んでいた商社の繊維輸出が回復している。特に欧米向けテキスタイル販売が伸びており、その中でもスポーツ・アウトドア用途が良い。欧米市場の景気後退が懸念されるが、「それほど影響はないのでは。むしろ物価高や円安で日本品が見直されている」とチャンスと見る。

(高田淳史)

スポーツ引っ張る

 コロナ禍の前は各社とも、「伸び代は海外」と海外市場の開拓に力を入れていた。20年はコロナ禍で失速したが、昨年から欧米向け中心に回復してきた。

 繊研新聞社が実施した「21年度全国商社ランキング調査」の単体繊維輸出高では、回答があった13社の合計は約1400億円で、前期比3.3%増だった。今期はさらに伸び、19年実績を上回る企業が目立つ。海外出張や有力素材展に再び出展するなど売り込みを強めている。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定デジタルニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事