《繊維トップに聞く》東洋紡執行役員兼東洋紡せんい社長 清水栄一氏 原糸・生地の強みを前面に

2023/08/24 11:30 更新有料会員限定


清水栄一東洋紡執行役員兼東洋紡せんい社長

コロナ沈静化し戻る

 ――第1四半期(4~6月)は。

 事業としては前年同期比で増収増益でした。コロナが沈静化したので、売り上げが戻っています。撤退した事業のマイナス込みでも増収です。ただ、構造改革によるコストアップの影響があり、会社全体の決算では減益になりました。

 五つある事業で特に堅調なのは輸出織物とスクール。輸出織物は、サウジアラビアやドバイなどを中心に中東向けが伸びています。東洋紡のブランドに対する購買意欲が強く、円安の影響もあって拡大しています。スクールは、元々得意としていたニットがここにきて増えています。LGBTQ(性的少数者)対応でブレザーの採用が増えた恩恵ですね。

 マテリアル事業はインナーの製品を撤退しました。当社の強みはわたと原糸にある。染色や編み立てなどはそのプロに任せ、我々は原料の提供に力を入れます。より強力なパートナーと組み、取り組みを強める方針です。

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