鳥取地震、通常営業、工場も影響は軽微

2016/10/25 06:27 更新


 21日午後に鳥取県中部で最大震度6弱の地震が発生したが、百貨店や大型商業施設、工場ともに大きな被害はなかった。震源地に近い倉吉市では、地震発生当日は臨時休業の店舗などがあったものの、22日から通常営業している。

 鳥取大丸、米子高島屋、米子しんまち天満屋、一畑百貨店の山陰の4百貨店は、一部店舗で1、2点の商品落下による破損があった程度で、21日から通常通り営業している。地震発生当日は入店客数の影響があったとする店舗もあるが、週末は通常と変わらない状況。ただ、「消費マインドの冷え込みは不安要素としてある」と見ている百貨店もある。

 イオンも、鳥取県と岡山県の7施設・店舗が震度5以上の地震を受けたが、大きな被害はなかった。鳥取県では、イオン鳥取店、イオンモール鳥取北、イオンモール日吉津の3店で地震直後、エレベーターが緊急停止したもののすぐに復旧した。また、商品落下やスプリンクラーの散水でフードコートの一部が使用できないなど一部損害はあった施設があるものの、停電もなく通常営業した。

 製造関係では、トンボの倉吉工房が地震による停電があった21日は操業を休止したものの、週明けの24日からは通常通り操業している。県内に本社工場を含め4工場を持つ紳士服メーカーのグッドヒル(鳥取市)も、一部工場で掛け時計が落ちた程度で、停電もなく人的、物的にも大きな被害はなかった。

 ストライプインターナショナルは鳥取県内に直営7店を展開。地震後すぐに従業員の安否確認を行い、7店全スタッフの無事確認が取れた。店舗運営では、「グリーンパークス」パープルタウン倉吉店が21日地震発生後から商業施設の臨時休業で営業中止していたが、23日から通常営業している。

 ユニクロは県内にある3店のうち、倉吉店は余震の影響で21日の営業を一時停止した。従業員に被害はなし。土曜日以降は3店とも通常営業している。

 ジーユーは県内にある2店は地震の被害はなく、通常営業を続けている。

 福助は鳥取工場の人的被害はなし。縫製工程の機械に軽微な被害があったものの、24日から工場は稼働している。

 青山商事は、「洋服の青山」倉吉店が地震直後に安全確認のため一時営業を中止したものの、23日には営業再開した。店舗の被害も軽微で従業員にケガはない。

 倉吉市に本社があるバッグメーカーのバルコスも、人的被害はなし。物流倉庫を兼ねる本社は、損壊は免れたが物が落下した。22~25日に市内のホールで開催を予定していたアウトレットセールは、会場の天井が落下・破損などし、中止となった。本社ショールームは、24日から通常営業を再開している。



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