東レは9月、インドに合弁の縫製子会社を設立した。26年後半に操業開始を予定する。ユニクロ向けの南アジア縫製拠点としても位置づけ、インド国内やグローバルの供給を担う。
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新会社はトーレ・MAS・アパレル・インディア(TOMA、梅田輝紀社長)で東部ベンガル湾沿いオリッサ州のMAS・アパレル・パーク・ブインパー内に置く。出資比率は東レグループ60%(東レ香港51%、東レインディア9%)、スリランカのMASホールディングスが40%。
MASは衣料品縫製のグローバル企業で、世界13カ国で事業展開、インドでも26年の歴史を持つ。また縫製自動化の推進などにも力を入れている。MASとの合弁を通じ、東レが持つ原糸から縫製品までの一貫設計や高次加工技術とMASの製造ノウハウやインドでの知見を融合させる狙い。
東レグループはこれまで、中国、ベトナム、インドネシア、バングラデシュなどで縫製事業を立ち上げており、TOMA設立で成長著しいインド市場に向けた縫製品の供給を本格化させる。