25年3月期連結決算で繊維事業の売上収益が初めて1兆円を超えた。日本の繊維素材メーカーの多くが繊維事業を段階的に縮小し、一部は撤退も起こっているなか、独自のビジネスモデルで異例の成長を遂げる。
繊維出身で営業全般を担当する首藤和彦代表取締役副社長執行役員は「大変うれしい限り。長年目指してきた1兆円を超え、基幹事業として繊維の底力を示せた」と節目の喜びを表現した。
同時に「衣料用途・産業用途ともに、まだまだ成長の余地はある。構造改革や収益改善プロジェクト『Dプロ』をしっかり完遂することで収益を拡大できるチャンスが大いにあると考えている」と今後の成長に向け、さらに高みを目指していく構えを示した。