東レ、テレフタル酸の生産から撤退

2025/02/26 17:30 更新NEW!


 東レはポリエステル原料のテレフタル酸について、26年度中に生産撤退することを決めた。東海工場(愛知県東海市)で年16万5000トン生産しており、これを外部調達に切り替える。

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 資産効率改善に向けたポリエステル事業の構造改革の一環。今後、設備老朽化による維持コストの負担増が想定され、外部調達コストと比較考慮した上で、決定に至った。

 同社は1971年からテレフタル生産を開始し、その後も製法など改良してきた。現在は自社生産するポリエステル繊維、フィルムの原料に使用するほか、一部外販している。また、これまでも外部調達品を使用している。

 国内では、三井化学が一昨年にテレフタル生産から撤退し、国内メーカーは東レのみとなっていた。一方、中国では大増設が続き、数百万トン規模の能力を持つ工場が多数存在する。



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