東レ 元従業員が不正で2.5億円着服

2021/04/28 17:01 更新


 東レは4月28日、糸加工の業務委託に関連し、元従業員による不正行為があったと発表した。長年に渡って委託代金を個人に還流させ、社内調査で約2億5000万円の着服を確認した。

 4月27日付で当該の元従業員を懲戒解雇し、刑事告訴すべく警察にも相談しているという。今後、外部弁護士による事実調査を進め、不正行為の全容が判明次第、社内関係者についても厳正な処分を行うとしている。

 不正行為は、元従業員が関わった原糸販売の商流における糸加工の業務委託で、支払い代金を委託先から自身に還流させていた。総額は現時点で2億5000万円。また、当該商流の一部に、本来より早期に売上計上する不適切な会計処理があったことも確認したという。

 同社は、「このような事態が生じたことは誠に遺憾。コンプライアンス意識を徹底し、社会の信頼と期待に応える」としている。



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