春夏のファッション購買がコロナ禍前に戻ってきた。繊研新聞社が有力ショップを対象に、今春夏の売れ行きを総括する「トレンドチェック・結果」をアンケート調査したところ、リゾートやパーティーを目的としたフロアレングスドレス、サングラスが、それぞれドレスと小物の項目で1位になった。マスクの着用が個人の判断になったことを機に、TPOを意識したアイテムの需要が急速に回復しているようだ。
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そごう・西武は、富裕層やビジネスエリート層の海外旅行、出張の回復を受けて、ブラックタイに合うドレスやジュエリー、ヒールパンプスのほか、高級スーツケースなどが売れた。「フォーマルな場所で着用するアイテムの回復が顕著に見られた」という。松屋も「客のドレスアップしたい願望が高まっている」とし、「ステラ・マッカートニー」「バレンシアガ」などで、パーティーや食事会に向けたアイテムの需要が増えた。
サングラスはリゾート目的だけでなく、久しぶりにファッションとして楽しむ傾向も。レイ・ビームスでは、アイウェアの春夏売り上げが前年同期比30%増。阪急阪神百貨店は「ブラン」の期間限定店に加え、日本初の店舗がオープンしたアイウェアブランド「ジェントルモンスター」が好評だっだ。
トレンドテーマは、依然としてカジュアルな「スタンダード&ワーク」が人気だったが、今秋冬はこうした特定のシーンに合わせた商品群がさらに伸びそうだ。